おせち大作戦

支援もこの時期にくると、方法が難しくなってくる。
たとえば、仮設に何かを持っていくとする。
それを、もらえる人ともらえない人が出てくると、どうしよう・・となる。

かおる亭がしてきたのは、個人支援。
支援側も個人なら、支援先も個人。
人づてで個人としてつながってきた支援。
だから、全員とか平等とか、それを目指したわけでも、できたわけでもない。
それは行政にまかせること。

でも、ここまで月日が過ぎた今、
仮設などの場所に衣類なり食糧なりを持っていく時、
ここには持って行って、ここには持っていかない、
そこは知り合いだから、ツテがあるから、
ここは知らない人だから、ツテがないから、
そういう区別をすることが難しいことも出てくる。

規模の小さな仮設ならなおのこと。
あの人はもらっているけど、自分の所には何もこない。
そう思っただけでさみしくなったりつらくなったりするのは、人として当然。
被害の状況も家族構成も全く違う中、
なにもかもを平等にするのは、かおる亭での個人支援では対応不可能だけど、
不可能とも言っていられない場合もある。

そういう事を考えて、今見動きがとれなくなっている部分もある。
でも何かできないか、考えに考えているのも本当。

さあどうしよう、となった時に思いついたのが「おせち大作戦」。
1つの仮設全体に何かをするのは不可能だけど、1人暮らしのお年寄り全員に、
年末年始の食べ物を用意することならできる。
つまり、年越し蕎麦とおせち料理。

とある仮設で、年末年始をたった1人で過ごすお年寄りの数を調べた。
家族や親類の所に行かないでおせちがほしいと言ってくれた、約30人。
これなら、かおる亭個人支援の範疇。
たった30人分だけど、大作戦。

よし、やろう!となった。
事故があるといけないから、お餅はやめる。
おせちといっても、世の中でいう豪華なものではない。
せいぜい1人の予算は千円ちょっと。

仮設でたった1人ですごす年末年始って、どんな気持ちだろう。
本当は30人じゃなくて、100人でも1000人でも持っていきたい。
でもかおる亭は個人支援。NPOでも行政でもない。
だから30人。

「できない事はしない」
これが最初に決めたこと。
「できる事をする」より大事なこと。
これがかおる亭のやり方。

うまくいきますように。

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by kabo518 | 2011-11-08 23:49 | 震災・支援