忘れてません

パソコンがあると本当に便利。
電化製品でも食べ物でも、簡単に値段を比較することができる。
食べ物は、産地や品質を検討して買う事ができるし。
もしも店頭でしか買い物ができないとしたら、買うのをあきらめてしまう物もたくさん出てくる。
それほど、ネットでは安いものを探しやすい。
キャンペーンをしていれば、送料無料、ポイント10倍なんてザラ。

もしこれを全部携帯でするとしたら、それはかなりツライ。
携帯に対応していないサイトもあるし、携帯画面ではわからない事も多いと思う。

もしこの安価情報をパソコンを持っていない被災地の方が知っていたら、
人に頼らず自分で買う気持ちになれるかもしれない。

でも実際には、自宅近辺に大型店があるわけでもなく、
あっても小型スーパーや個人商店など。
見渡すかぎり田んぼの風景だったり、住宅が続いていたり、
私が入っていった地域はそういう場所がほとんど。

ホームセンターだって、選べない。
そこにあるから行く、ということしかできない。

仙台だったら、ホームセンターだけでも最低6種類のお店を選べる。
プラス、イオンやニトリなど。
寝具ならここ、鍋類ならここ、、、と、それぞれに安さの特徴をもっている。
でもそれは、車があってお店を選べる条件を持っているからできること。

私には家も車も仕事もある。
でも今「ホットカーペットを買いなさい」と言われても、即そんな気持ちにはなれない。
こたつだって1万円しないで長方形のが買えるよ、と言われても、
こたつ布団が5000円だよと言われても、
いや、、、3000円の靴を買う事だって躊躇する。
ユニクロの軽いダウンがいいよ♪をきいても、じゃあ即買い!とはならない。
それが私の金銭感覚。

だとしたら、
どんなに自立と言われる時期にきているように見えても、
仮設や壊れた自宅で暮らしながら、先行きの心配をしている人たちが、
必要だから、ほしいからといって、3000円や5000円のものをいくつも買えるだろうか。
1万2万の出費がどういうことか。
遠出をするガソリン代がどれだけ負担になるか。
そんな事想像しなくてもわかる。

せめてパソコンでもあって(通信費はかかるにしても)世の中の情報収集や安い買い物ができたら、
どんなに助かるだろうな、、、と、パソコンを打ちながらそう思う。
この鬱々とした雨の日に、どんな思いで外を眺めているのかと、そう思う。

たかが味噌1個、お米10kgが買えないわけじゃない。
でも、私はバター1個でももらったら嬉しい。
今日は大根とチンゲンサイをもらった。
今夜はさんまだから、大根は嬉しい。
スーパーに行けば簡単に買えるけど、もらえること、思ってくれたことが嬉しい。

もう生活できるでしょ、ハイがんばってね、、、ではないよね。

味噌1個は、
どうしてますか、つらくないですか、困ったことはないですか、、、のサイン。
あなたを忘れていません、いつでもつながっていますよ、のメッセージ。

どんなに想像しても、実際に被災した人の心の中はわからない。
その経験や記憶を共有することもできない。
でもわからないから、共有しないから、違う所に立って接することができる。
理解できなくても意味がある。

東北は田舎。
仙台が東北6県で最大の都市。
海があり、山があり、田園風景が広がり、のどかで静かで、ちょっとさみしい。

もうテレビでも新聞でも、以前ほど被災地の状況が伝えられなくなっている。
でも、テレビでとりあげられなくなったからといって、被害が消えたわけではない。
やっぱり私は、知っているかぎりを伝えていこうと思う。
タオルやカイロや石けんはもう支援しなくてよくなった。
服も日用品も、お店があいているから買えるようになった。
だからって、ハイさようならではない。

被災と関係ない友だちにだって、日常で「元気?」「大丈夫?」と声をかけるよね。
だったら、ホントは元気でも大丈夫でもない人に声をかけるのはあたりまえのこと。

支援は、物を届けてオシマイ、ではなかった。
支援してくれた人たちの心を届けて、受け取ってもらって、心のつながりが生まれた。
知り合いになった。友だちになった。親戚になった。
放ってなんかおけない。
たとえ味噌1個でも。醤油1本でも。
あなたの事が大切です、、、と伝えたい。



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by kabo518 | 2011-11-06 16:48 | 震災・支援