仮設の様子

仮設の壁は鉄。
マグネットがペタッとくっつく。便利????
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断熱材など全くなしのプレハブ。
このお宅は角部屋で、一番端の壁が日光の直撃を受ける。
この黒い柱(ジョイント部分)は、さわれないほど熱くなる。
壁にはよりかかることもできない。
「火事になるかと思ったくらい」
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小さな子どももいる家の中で、こんな危険な部屋。
金属は熱を伝えやすい。

じゃあこれが冬になったら?
どうするの?どうなるの?
どんなに寒いの?
屋根にも壁の外にも、雪と氷。
想像したくない。

確かに、少しの収納スペースはある。
押入れ、一間半。
でも、天袋であるはずの上の部分まで何もない。
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これをどうしろと。

あんな高い部分にまで布団を積めるわけもなく、
結局無駄な空間になってしまう。
じゃあ押入れ収納用品を買えば?って、
そういうものを買う余裕もなく、片づける気力もなく、ただただ途方に暮れていた。
普通でも大変な3人の子育て。
台所収納部分も含め、収納棚やグッズを揃えるのは大変なこと。
新しい環境に慣れることが、どれほどのストレスか。
これじゃあ、精神的にバランスが崩れてもおかしくない。

義援金ももらっているなら、それで買えばいいのでは?

そう思うかもしれない。
確かに義援金は出ている。

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でも農家のこういう地帯の大家族は、親、子ども、孫で一世帯なので、
義援金も一世帯として支給される。
言うなれば、災害の借金が大変なので、義援金は親(おじいちゃんおばあちゃん)が、
当然ながら借金の返済にあててしまう。
そうなると、子ども(パパ、ママ)の方にはまわってこない。
この話を聞いて、愕然とした。

貯金がない。
住み慣れた大きな家もない。
家具も何もない。
いずれ出ていかなければならない仮設の環境に、
必死に慣れようとしている。痛いほどわかる。

でも、笑顔の奥に見えるのは、先の見えないことへの疲労。

以前耳にした話し。
東京などから被災地に泥かきボランティアに出かけたけど、
その家の人が働きもせず、ただ見ているだけだったから、もうこりごり。
二度と行かない、と。

でもね、笑って何もしないように見えても、
ホントは、ボランティアの人が入る前、すでに散々作業してきたわけです。
家がめちゃめちゃになった精神的ショックや、作業の疲れや生活の不安と、
見えない場所で闘っているわけです。
ボランティアの人と一緒に汗だくになっていたら、ボロボロになるでしょ。

私があの部屋で、片付かないたくさんの物に囲まれていたら、
やっぱりそこに座りこんで、なす術もなくうつむいてしまうと思う。
食器棚がない。引き出しがない。タンスがない。

どんなに疲れきっていても、生きて行かなきゃならない。
子どもたちを守らなきゃならない。

痛いほどわかる。
わかりすぎる。
がんばって、なんて間違っても言えない。


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by kabo518 | 2011-08-21 21:48 | 震災・支援